【未来少年コナン第二話(後編)】旅立ち

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【1】唯一無二の存在、おじいの死。悲しみに暮れるコナン

 

怒りと、悲しみが爆発する寸前 (当ブログの画像引用について
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

コナンの旅立ちを促すはなむけの言葉が、そのままおじいの遺言となってしまいました。

物心ついたころからおじい以外の人間を知らないコナンにとって、
おじいの死という事実は、耐えがたいものであろうと思います。

喪失感、絶望感、孤独感・・・
ちょうど20年前に、おじいが残され島へ不時着したときに
荒れ果てた地球に対して抱いた感情と、似ているのかもしれません。

 


涙を流しながら、四つ足で崖を駆け上がる
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

手当たり次第に大岩を持ち上げては、投げ飛ばして割る。

このシーンで一番印象的なのは、
涙を流しながら四つ足で崖を駆け上がるところです。

ものすごく野性的で、本能でこの行動を取ったように思います。

悲しみを振り払うがごとく、
なりふり構わず走る姿が、やり場のない思いを表しているように思います。

 

 

【2】バラクーダの登場

悲しみの場面から打って変わって、こちらバラクーダの登場。

バラクーダは良いですね笑
未来少年コナンには欠かせない、メカの一つです。

帆船だが、木炭による動力も備えている、バラクーダ号
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

バラクーダが出てくるシーンは、BGMも良いですよね。

バラクーダの日常
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

“(ダイス)何だこれは!どこもかしこも骨ばかりじゃねぇか。

(グッチ)味は悪くねぇと思うんですがねぇ。

(ダイス)来る日も来る日もガイコツウオに合成パンだ!
グッチ!たまにはハンバーグくらい食わせろ。

(グッチ)残念ながら先ほどというのが最後なんです。”

 

うーん、グッチの最後のセリフが、どうも聞き取れないです(^^;;

ところで、このガイコツウオっていうネーミングが面白いですね笑
よほど脂が乗っていないのでしょう、確かに、平べったいんですよね。

そしてそれを、何の気なしに提供する料理人、グッチのキャラが際立ちます。

「そー、言われましても・・・」と言わんばかりの態度で、
ダイス船長とグッチの関係性が見えます。

 

 

【3】ダイスとモンスリーの掛け合い①

 

 
モンスリーが気に食わないダイス
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モンスリーに対する、この表情、
相当嫌ってますね(^^;;

鼻の下からのびる、じりじりのヒゲにも注目です。

【未来少年コナン第二話(前編)】旅立ち

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【1】未来少年コナン特殊能力シリーズ②:驚異のジャンプ力

 

驚異のジャンプ力を、「特殊能力」にカウントしていたら、

きりがない気がしますが・・・(^^);

 
驚異のジャンプ力で、ファルコの翼に乗り移るコナン(当ブログの画像引用について
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

ここで特筆すべきは、
コナンの特殊能力をおじい以外に見せるのは、このシーンが初です。

ラナもふくめ、モンスリーも、ドウケも、唖然としていますね。

踏み台も使わずに、既に発進している飛行艇に飛び移るとか、
人間の成せる業ではありません。

・・・しかし!一人だけ興味を示していないのが、クズウ(`ε´)
やはりコイツ、いけ好かぬ(`Д´) ムキー!

 

 

【2】未来少年コナン特殊能力シリーズ③:超発達した足の指先

 

未来少年コナンを見て、足の指先のトレーニングを始めたという方は、
私だけではないと信じたいです笑


足の指先で翼につかまるコナンを見つめるラナ
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

ドウケは、運転席を破壊され動揺し、
モンスリーとクズウは、ラナとの乱闘でめちゃくちゃになっているところ、
コナンは、足の指先で翼につかまっています。

窓の外のコナンの様子に、ラナはどう思ったでしょうか。

自分のことを命懸けで助けに来てくれる王子様と思うか、
「待って、コナン、人じゃない」と思うかΣヾ( ̄0 ̄;ノ

・・・心の美しいラナなら、100%前者ですね。

どっかの行政局長じゃないんだから、「人でなし」とか思わないですね(^^);
かくいうラナも、結構人じゃない要素はありますが笑

 

 

【3】おじいの最期

 

 
大変動直後の地球の姿と、若かりし頃のおじい
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

“わしらは九死に一生を得た。

しかし 地球は 見も知らぬ星のように変り果て
生き物の姿はどこにも無かった。

わしらは生きていく望みを失った。”

 

プロローグで、地球脱出に失敗するシーンが流れますが、第二話で、話が繋がります。

地球を脱出した後、どこの星へ移住する計画だったのでしょうか。

「大変動を引き起こしてしまった地球は、もはや住める星ではない」
という発想での、地球脱出だったのかもしれません。

・・・話は逸れますが、地球脱出を試みた9人の仲間の中で、
おじいが一番ハンサムなのは、何か長寿と因果があるのでしょうか。無いですね。

 

“わしらの船はわしらが地球を見捨てようとしたときそれを許さなかった。

そして この島にわしらを運び 泉となってわしらに
「生きろ 生き抜け」と 告げていたんだ。

そして わしらは見た。

地球に再び生命が甦ってくるのを。”

 


地球が息を吹き返す
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おじいの最期の言葉で、長いセリフですが、
とっても好きなシーンです。

まぁ、泣きますよね?我々は地球という星に生まれて、
地球に育ててもらっているんだという意識を、
忘れてはいけません。宮崎駿監督の、強いメッセージを感じます。

これは、「天空の城ラピュタ」で
「土から離れては生きられないのよ」に繋がります(^^);

 


おじいの最期
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“旅立つ時が来たんだ。

くじけるなコナン。

仲間を見つけ 仲間のために 生きろ。”

 

第二話のタイトル「旅立ち」とは、コナンだけでなく、
おじいの旅立ちのことも表しているのですね。

人生において、あるいは人間社会において、
何が一番大切なのかを、説いているようです。

 

“人間は一人では生きてはいけない。

いや、一人で生きてはならないのだ。”

 

今私は独身ですが、そういう意味ではないと願いたい。

【未来少年コナン第一話(後編)】のこされ島

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【1】未来少年コナン特殊能力シリーズ①:テレパシー

 

テキィとの会話は、ラナの名場面(当ブログの画像引用について
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アジサシという鳥は、未来少年コナンを見て初めて知りました笑
テキィっていうのは、ラナがつけた名前なんでしょうか。

 

“(コナン)鳥と話、してた?

(ラナ)ううん。でも、心が分かるの。”

 

動物と、心を通わせているのですね。
長年ペットを飼っていたり、動物のお世話をするお仕事をされている方なら、
この感覚が分かるのかもしれません。

 

“(コナン)そっかぁ!だからこいつ、
あの子がいるって、僕を呼んだんだ!”

 

この時点で、コナンもテキィの心が分かるのかな?と思います。
ラナのように、テキィと心を通わせ、「情報を得る」レベルには及びませんが(^^);

 

 

【2】ラナは基本、「お姫様抱っこ」で運ぶ

 

「ラナは軽いなぁ 鳥みたいだ」
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

ラナがよほど軽いのか、
コナンはラナをお姫様抱っこしてダッシュします。

ここでさりげなくラナは「こわ~い」なんてかわいらしく言っています。

ところが、かわいそうなことに、その後ラナは
第六話で、三角塔の外壁からひも無しバンジーをかませられたり、
第二十三話で、炎上して墜落寸前のフライングマシンから三角塔へ大ジャンプを強要されたりしてしまいます。

そのどちらも、コナンが言うことなので断れない状況にあるという理不尽さです(’A`|||)

また、第二十二話で、三角塔の高層階から一枚の板が伸びて、その先端に立たされるという
レプカのいじめにも遭います・゚・(ノД`;)・゚・

ただし、このあたりではすでに、ラナは逞しくなっているので驚きですw(゚o゚)w

 

 

【3】おじいと、モンスリーとの衝突

 

これぞまさに、宮崎駿の描きたかった世界観ではないでしょうか。

 
おじいと、モンスリーとの衝突。どちらにも一理あります。
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“(おじい)お前たちはまだこんなことをやっているのか。
銃などを振り回しおって。
お前たちはあの大変動に何も学ばなかったのだな!

(クズウ)なにぃ?このクソジジイ!

(おじい)その考え方が世界を滅ぼしたんだ!それが 分からんのかーっ!

(モンスリー)何を言うの。戦争を引き起こしたのは
あの時大人だったあんたたちじゃないの。

(おじい)・・・(むぅ・・・と、言葉に詰まる)

(モンスリー)あたしたちはまだ子供だったわ。
子供が生き残るために どんな苦しい思いをしたか あんたに分かる?
戦争を引き起こして 野蛮人に成り下がった無責任な大人のくせに
あんたに偉そうなことを言う資格はどこにもないわ。”

 

おじいはもともと、インダストリアの人間だったのでしょうか。

ギガントを飛ばして世界征服を試みた側の者であれば、
モンスリーの言い分は分かります。

しかし、おじいも戦争の「被害者」なのだとすれば、
悪者扱いされる筋合いはありません。

ただ、地球脱出のためのロケットの乗組員であったり、
宇宙服を持っていたり、
ロケット小屋の奥に「ロケット弾」を隠し持っていたり・・・。

少なくとも、ハイハーバーの住民とは人種が違うようです。

すでに沈んでしまった5大陸のうちのどこかに住んでいた
先進国の住民でしょうか。

また、第十九話で、モンスリーの生い立ちが挿入されます。

戦争によって幼いころに両親を亡くし、
インダストリアの人間に保護されて育ったという経歴。

冷徹な性格になるのも、無理はありません。

親世代を恨み、インダストリアを目の敵にしても良いはずなのに、
今やインダストリアの行政局次長にまで上り詰めているというのは、
なんとも皮肉です。

 

 

【4】クズウがその引き金さえ引かなければ・・・

 

こいつだけは許せないです(*`Д’)

 
クズウの不意打ちに、おじいがやられてしまう
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モンスリーの捨てゼリフ「勝手にこの島で朽ちるがいい」の言葉通り、
そのまま去って行けばいいものを、
このクズウの奴、振り向きざまに発砲するんですよね。このシーンは、何度見ても許しがたい。

ドラクエ5で言うところの、「ゲマ」に対する恨みと似ています笑

コナンにとっておじいがどれだけ大切で、唯一無二の存在か、
「あんたに分かる?」(`□´)

 

 

【5】ラナの連れ去り①

 

ラナはいろんな人から連れ去られます。

インダストリアに連れ去られてしまうラナ
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

このラナの連れ去りが、コナンの冒険の始まりとなります。

コナンの生きる目的が「ラナの救助」となり、
某有名な配管工の兄弟と目的が被ります。

それにしても、これだけの濃厚な内容でまだ開始30分、第一話というのは、
衝撃的な展開ですΣ(゚д゚;)

ツカミとして完璧で、
思わず第二話まで続けて見たくなってしまいます。

【未来少年コナン第一話(前編)】のこされ島

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“西暦2008年7月 人類は 絶滅の危機に直面していた。

核兵器をはるかに超える超磁力兵器が
世界の半分を 一瞬にして 消滅させてしまったのだ。

地球は 大地殻変動に襲われ 地軸はねじ曲がり
5つの大陸は ことごとく引き裂かれ 海に沈んでしまった。”

 


未来少年コナンといえば、このプロローグ(当ブログの画像引用について
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

未来少年コナンファンの必須条件として、冒頭プロローグの暗記は欠かせないですね(^_^;)

小さい頃から未来少年コナンを何度も見ていた自分としては、
迫りくる2008年7月が恐怖以外の何物でもありませんでした(゜Д゜);;

3歳下の弟と一緒に、地軸がねじ曲がるのを阻止しようとした記憶があります(謎

 

 

【1】おじいの手記こそ、未来少年コナンの原点

 

“我々の宇宙船が この島に不時着してから すでに二十年の歳月が流れ去った。

愚かしい人間どもが引き起こした戦争によって 地球は見る影もなく破壊されてしまったが
今や草木は茂り 自然は美しく甦りつつある。

しかし 宇宙船の仲間は次々と死に絶え わしも もはや老いた。

この地球にはわしらの他に生き残った人間は居ないのだろうか。”

 

何度も見てきた、第一話の冒頭のセリフのはずなのに、
いつ見ても心がこんなに震えるのはなぜなんでしょうか(((( ;゚д゚)))

命からがら不時着した無人島に残された人びと

いったい何を目的として生きればよいのか。
もしも自分が同じ立場に直面したら、
まさに絶望の日々となること、間違いなしです。。。

 

 

【2】そんなことはおかまいなしに、自由闊達に育ったコナン

 

生まれも育ちも「のこされ島」であるコナンにとって、
生きるとは「のこされ島」で生きることってところでしょうか。

高度な文明を知っている大人からすれば
のこされ島での生活は「絶望」そのものですが、
コナンだけは「希望」に満ち溢れた生活を送っていけるのですね。

うーん、海は知っているが「井の中の蛙」状態というか、
「知らぬが仏」状態というか(*o*)

同じ環境でも、捉え方次第で
幸せにも、不幸せにもなりえるということを、
訴えかけているように思います。

 

 

【3】未来少年コナンが元祖!女の子との出会い

 

ジブリ定番、「女の子との出会い」です笑


ジブリの原点ともいえる、「女の子との出会い」
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

砂浜に女の子が打ち上がっているという設定、
これは「天空の城ラピュタ」で空から女の子が降ってくるという形で
継承されていますね笑

というかそもそも、パズーとシータは、
どう見てもコナンとラナですね(^^);

物心ついてから、おじいしか見たことがなかったコナンにとって、
同世代の、しかも女の子というのは、
まさに「未知との遭遇」そのものでしょう。

「許してくれ 物心ついてからはわし以外の大人を見たことがないんじゃ。
しかも 女の子なんかね」
© NIPPON ANIMATION CO.,LTD. 1978

 

このシーン、おじいのコナンに対する不憫な思いを表しているような感じがして、
結構好きです(^^)